【小5社会/地理】地方区分別に特徴をとらえる|中学受験のツボ[社会編]
前回は、日本の各地方の特徴を産業別に見ていく方法についてご紹介しました。今回は、地方区分別に特徴を見ていきたいと思います。
(1)気候的な面から地方の特徴をとらえる
地方ごとの気候的な特徴は、「季節風」と「山地・山脈との関係」でとらえることができます。
全体的に、太平洋側は夏の降水量が多くて、冬の降水量は少ない。日本海側はその逆で、冬の降水量が多く、夏は少ない。
このような特徴を、まずはおさえておきましょう。
南と北の両側に山地・山脈を持つ瀬戸内や中央高地(長野や山梨など)は、年間を通して降水量が少ない地域です。そのうち、中央高地はさらに、夏と冬・昼と夜の気温差が大きいのが特徴です。この傾向は、山形県・福島県・京都府などの盆地でも見られます。
また、北海道をはじめとする北側は寒くて、沖縄をはじめとする南側は暑いという特徴もあります。
(2)地政学的・経済的な面から地方の特徴をとらえる
「地政学」とは、地形や気候、周辺の環境などの地理的な条件を重視して政治を研究する学問です。地理的な条件は政治や社会に影響するのですね。
こうした「地政学的・経済的」な見方でも、地方の特徴をとらえることができます。
たとえば、
・中世までの大陸とのつながりと海運
・戦国~江戸時代の武士の支配形態
・戦後の太平洋ベルトの工業的・交通的発展
などで、地方の特徴を見ることができます。
それらを踏まえて、地方区分別にポイントを見ていきましょう。今回は、日本の地域の分類のうち、広く用いられている八地方区分で説明します。
九州地方
九州は、西側に人口の多い県が集まっています。
その背景は、江戸時代までさかのぼるとよくわかります。小藩に分割された大分・宮崎に比べて、西側は福岡藩・肥前藩・肥後藩・薩摩藩という外様の国持大名の領地が連なっていました。国持大名とは、一国以上の領地を持っていた大名のことです。
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