【小6理科/地学総合】地層分野、この地層からなにがわかる?|中学受験のツボ[理科編]
この時期の6年生向けの塾の授業では理科の4分野、物理・化学・生物・地学について、それぞれ重要なイメージがついているかどうかを確認していきます。
地学の分野は「地層&火山」「天気」「天体」の大きく3つから出題されますが、今回はその中の「地層」についてみていきましょう。
地層の内容チェックポイント
問題
地層を上の図のように表したものを、「柱状図」といいますが、この図の読み取りで特に聞かれることが多いのが次の3つです。
1)「れき岩」「砂岩」「泥岩」のできる場所の違い
2)「不整合」の理由
3)「かぎ層」を使った地層のつながりの読解
では、順番に見ていきましょう。
1)「れき岩」「砂岩」「泥岩」のできる場所の違い
まず、「れき岩」「砂岩」「泥岩」。
この3つは、いずれも流れる水の働きで運ばれてきたものが、水中で積もることでできます。
流れが強いところでは、粒が大きい「れき」から、粒が小さい「泥」まで運ばれていきますが、河口付近や海などの流れが弱いところでは、粒が大きいものから順に沈んでいきます。
その結果、陸地に近いところで、粒が大きい「れき」が沈み、「れき岩」がつくられます。そして陸から遠ざかるにつれて、「砂岩」「泥岩」がつくられていきます。
以上をふまえると、上の問題の柱状図の場合、「れき岩」の上に「砂岩」が積もっていることから、はじめは河口付近など(れき岩)だったものが、陸地から少し離れたところ(砂岩)になったとわかります。
つまり、「陸地が下がった」「海面が上がった」などの変化が起こったということが読み取れます。
2)「不整合」の理由
基本的に、地層は水中で作られるため、平らにつくられていきます。
しかし、地震や海底火山の活動などで、土地が盛り上がる(隆起する)ことで水面から出ると、地層の面に変化が起きます。
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