【小5国語/問題解法】抜き出し問題の解き方|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、住岡です。
今回は、多くの子が「簡単」と思いがちな抜き出し問題を扱っていきますね。
さて、抜き出し問題にどのようなイメージを持っているでしょうか?
「書いてある内容を持ってくればいいから、記述問題より簡単」
「文字数をたよりに探せば答えが見つかる」
なんて声が聞こえてきそうです。
しかしそのイメージは、合っているようで違うのです。
Contents
抜き出し問題の問われ方
まずは、抜き出し問題の問われ方を確認していきましょう。
基本的には、3つのかたちで問われることがほとんどです。
- 指定字数ちょうど、もしくは指定字数以内で抜き出す
- 問題で指定された文の一部に当てはまる形で抜き出す
- 1〜2文まるごと抜き出す
[1]指定字数ちょうど、もしくは指定字数以内で抜き出す
ひとつめの問われ方を確認しましょう。
【例文】
さあ、オツベルは命懸けだ。パイプを右手にもち直し、度胸を据えて斯う云った。
「どうだい、此処は面白いかい。」
「面白いねえ。」象がからだを斜めにして、眼を細くして返事した。
「ずうっとこっちに居たらどうだい。」
百姓どもははっとして、息を殺して象を見た。オツベルは云ってしまってから、にわかにがたがた顫え出す。ところが象はけろりとして「居てもいいよ。」と答えたもんだ。
「そうか。それではそうしよう。そういうことにしようじゃないか。」オツベルが顔をくしゃくしゃにして、まっ赤になって悦びながらそう云った。
どうだ、そうしてこの象は、もうオツベルの財産だ。いまに見たまえ、オツベルは、あの白象を、はたらかせるか、サーカス団に売りとばすか、どっちにしても万円以上もうけるぜ。
出典:宮沢賢治 『オツベルと象』
【問題】
象は、オツベルの何になったのか。2字で抜き出して答えなさい。
【答え】
財産
[2]問題で指定された文の一部に当てはまる形で抜き出す
先ほどの例文を使って、ふたつめの問われ方を確認しましょう。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます