学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/物の運動】斜面を転がる物体|中学受験のツボ[理科編]

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2022年10月06日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

ふだん授業などで指導をしていて、「身のまわりにこれほど学べるきっかけがあるのにもったいない……」と感じることが多くあります。

たとえば外でボール遊びをする際に、ボールが坂道を転がっていってしまって、慌てて取りにいった経験はありませんか? 滑り台の高さや傾きによって、すべる速さが違うと感じた経験はありませんか?

今回は「物の運動」をテーマに、身のまわりで起きている現象をひもといていきます。

球が落ちるのは「重力」があるから

球を地面から真上に持ち上げて、手を離すと下に落ちます。これは「重力」と呼ばれる力が作用しているためです。

重力というのは、地球の中心があらゆる物体を引きつける力のことをいいます。

重力をはじめとする力は目に見えないので、この記事では力の大きさや向きを「矢印」を使って表現しますね。矢印の長さが「力の大きさ」を意味していると思ってください。

斜面の傾きが急だと球は速くなる

一般に住宅街にあるような滑り台は傾きが緩やかですが、アスレチックなどがある公園には傾きが急な滑り台があります。

傾きが急な滑り台は、緩やかな滑り台と比べてスピードが速いと感じますよね? 実際に、急な滑り台のほうがスピードは速くなります

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。