学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/単位】小数を理解して単位の操作をしよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年10月22日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、有賀です。

1cmは10mm

小学生が、学校で最初に習う単位です。

子供たちは定規とにらめっこしながら、まずは1㎝の長さを理解します。次に、1cmを細かく10個に分けたひとつが1mmということを知っていきます。

この時期の単位は、子供にとってそんなに難しいものではないようです。「1mmが10個集まると1cm」という事柄は、すんなりと頭に入ります。

たとえば「23mmは何cmになる?」と聞くと、わり算を習う前であっても、数字に強い子なら「10mmがふたつで、残りが……2cmと3mmかな」というふうに、低学年でも答えられることが多いですね。

 

ただし、これが3年生になると変わってきます

「単位苦手」「難しいから嫌い」という声が増えてくるんです。

「小数」という大きな壁

単位が苦手に感じてしまう理由は、3年生から算数の世界に「小数」が登場するからです

整数しかなかった数字の世界に出てきた小数は、子供にとって複雑怪奇なもの。ここでつまずいてしまうと、さまざまな問題が起きます。

そのひとつが、

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。