学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/仕事算】具体的なイメージを持ちながら考えよう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年10月30日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

中学入試で頻出の、仕事算。基本の「小問」としても、「大問」として応用問題としても出題されます。

仕事算は、得意な子と苦手な子がはっきり分かれる単元です。得意な子はスラスラと解き、苦手な子はゴチャゴチャと分数を書いて、数字を適当に計算し始めます。

本番の入試で確実に得点したい問題なので、いまの時期に解き方を習得しておきましょう。

「全体量を1とおく」は、子供にとって簡単ではない

仕事算の解法は、大きく分けて次のふたつがあります。

  • 全体量を1とおき、分数で処理する解き方
  • 全体量を最小公倍数にして、整数で処理する解き方

市販の参考書では、「全体量を1とおく」という解き方の解説が多いようです。大人が解く場合は納得しやすい解法ですね。この方法でお子さんが理解し、解答を出せるなら問題ありません。

ですが子供にとって、「全体量を1とおく」というのはなかなか難しい内容です。「全体量1ってなに?」「分数が大量に出てくるよ」となりがちなんですね。

では全体量を1とおいても答えが出せない場合、どうすれば良いのでしょうか。

全体量を最小公倍数にして、整数で整理する

実際の問題を使って考えてみましょう。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。