学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/地理・歴史】近所の神社で、その地域の歴史を感じてみよう|中学受験のツボ[社会編]

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2022年12月25日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

今回は、地理や歴史になかなか興味をもてない子に向けて、「近所の神社を巡ってみる」という方法をお伝えします。

住んでいる地域の神社を巡ってみると、その地理的な特徴や、地域の歴史に加え、受験勉強にも登場するような歴史の知識と結びつく情報が手に入ることもあります。社会を楽しく学ぶきっかけとして、ぜひ親子で近所の神社を訪れてみましょう。

神社巡りがおすすめな理由

神社巡りがおすすめな理由は、大きく分けてふたつあります。

ひとつは、神道は仏教以前から日本にあったこともあり、身近な地域の特徴や、その地域の歴史とつながりが強いから

もうひとつは、身近なスポットに、歴史的に有名な神社や人物に関連したものが意外と多く見られるからです。

 

ちなみに「勧請(かんじょう)」と呼ばれる神道独特のしくみがありますが、これは有名な神社(本祀/ほんし)から神の分霊を迎えて祀(まつ)ることができる、というしくみのこと。勧請をする際に、もとの有名な神社の名前をそのままつけるケースが多いんですね。

たとえば、平清盛がつくらせて、現在では世界遺産にも認定された「厳島神社(広島)」に関しては全国にその分祀(ぶんし)が存在します。

注目するポイント

神社のどのようなところに注目すれば良いのか? という例として、私の近所(東京都北区)の神社を紹介しつつ、そのポイントをお伝えします。写真と共に紹介しますので、参考にしてみてください。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。