学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/文章読解】「時間切れ」になってしまう原因と、その対策|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年1月07日 茂山起龍

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 国語編 松尾吉久先生、住岡大輔先生、茂山起龍先生が担当します。
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算数理科社会

こんにちは、應修会の茂山です。

読解問題を解くうえで、ネックになりやすいのが「制限時間」。

もう少し時間があったら解けたのに……
家でゆっくり解いているときは、できているんだけど……

こうした悩みを抱えている親子は多いのではないでしょうか。そこで今回は、読解問題の「制限時間」で気をつけたいことを紹介します。

現6年生の受験が終わると、5年生の子はいよいよ受験学年です。国語は早めに仕上げることで4教科の成績を安定させやすくなるので、ぜひ根気強く取り組んでいきましょう。

「時間切れ」になってしまう原因

読解問題で「時間切れ」になってしまう子には、おおむね次の3つの原因が考えられます。

  1. 読むのが遅い
  2. 抜き出し問題に時間がかかり過ぎている
  3. そもそも時間を意識していない

原因[1]読むのが遅い

読むのが遅い子は、語彙や漢字を知らないことで読解が遅くなってしまっている様子が見受けられます。

問題文を構成する段落や、段落を構成する文章、そして文章全体を構成するのが語句や文字(漢字)です。そのため語句や漢字を知らないと、読むのがどうしても遅くなってしまうのです。

そこで毎週、少しずつで良いので「語彙の知識」を増やす努力を重ねてみてください。塾で毎週課される「漢字テスト」にしっかり取り組む、といったことも大切です。

出題頻度の高いテーマを理解しておこう

説明文のテーマが難し過ぎて読み進められない、といった子も多いかと思います。文章の意味がわからないと、設問ごとに本文に戻る回数が必要以上に多くなったり、読んでいる最中に何度も同じところを読み返したりしてしまうため、読解問題に取り組む前の「準備」にも目を向けましょう。

たとえば中学受験の説明文では、次のテーマが問われることが多いです。

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茂山起龍

茂山起龍

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中学受験指導塾「應修会」代表。自らも中学受験を経験。慶應義塾普通部に入学し、慶應義塾高校、慶應義塾大学へと進学。大学在学中から中学受験業界に足を踏み入れる。個別指導塾、家庭教師、大手進学塾で受験指導を行い、難関校から中堅校まで幅広く合格者を輩出。2011年2月、地元の西葛西に「應修会」を開校。5、6年生の4教科をレベル問わず指導する。受験生の親でもあるため、その苦労にも寄り添ったサポートをしている。