学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小4理科/磁石の性質】押さえておきたい6つのポイントを解説|中学受験のツボ[理科編]

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2023年2月03日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回は「磁石の性質」について押さえておきたい、6つのポイントを紹介します。

磁石は、とても身近なものです。身の回りにあるものを目にしたり、手にしたりすることで学ぶことは、教科書やテキスト、授業で学ぶことよりも頭に残りやすく、考察する力も身につきます。

ふだんの生活のなかで磁石に触れることも多いですよね。磁石の性質について親子で会話するときに、今回紹介する内容をぜひ役立ててみてください。

磁石のポイント

  1. 磁石とは
  2. 磁石にくっつくもの
  3. 磁石の「極」の性質
  4. 磁石についた鉄も、磁石になる
  5. 磁石を切っても、そのまま磁石になる
  6. 電磁石は、電気を流しているときだけ磁力をもつ

ポイント[1]磁石とは

磁石とは、磁力をもち、鉄を引きつける性質を持つモノのこと。引き合ったり、斥(しりぞ)け合ったりする磁石の力を「磁力」といいます。

磁石のまわりに鉄粉をばらまくと、磁界の向きに“線”ができますが、この線は「磁力線」と呼ばれます。

静電気力や重力などと同じく、磁力は「接触せずに力がはたらく性質」をもっています。つまり、離れていても力がはたらくということです。

ポイント[2]磁石にくっつくもの

磁石には、鉄・ニッケル・コバルトなどを引きつける力があります。

磁石にくっつく身近なものとしては、鉄くぎ・クリップ・画びょう・砂鉄などが挙げられます。磁石につかないものは、紙・コップ・下敷き・ガラス・ゴム・プラスチック・木などですね。

ポイント[3]磁石の「極」の性質

磁石には、両端にN極S極があります。

N極とS極を近づけると、お互いが引きつけ合います。一方でN極とN極、あるいはS極とS極のように、同じ極どうしを近づけるとそれぞれが斥け合う性質をもっています。

 

磁石をヒモに吊るすと、N極は「北」を向いて止まります。この性質を利用した道具が「方位磁針」です。

N極が北を向くのは、

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。