学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/勉強法】苦手分野をなくすために心掛けたいこと|中学受験のツボ[理科編]

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2023年2月07日 伊丹龍義

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

こんにちは、伊丹です。

これまで、4年生では「理科と日常とのつながり」をしっかりと身につけ、好きな範囲や得意な範囲をつくる。5年生では、その得意な範囲を伸ばして調べる習慣をつける。

このようにして、6年生に向けた準備をしてきたと思います。

そして6年生の理科で大事なことは、苦手をなくすこと。苦手範囲を減らしていき、覚えるべきところをしっかり覚えていく段階に入っていきます。

苦手をなくそう

理科は、多くの模試や、実際の入試において、ほかの教科に比べて正答率が低い問題が少ない、つまり「難問が少ない」という特徴があります。

だからといって、ほかの教科と比べて平均点が高いわけではありません。どの子も物化生地(物理/化学/生物/地学)のいずれかに苦手分野があり、基本的な問題でさえ点数が取れないことがあるからです。

こうして考えると、理科の成績を伸ばしていくためには、やはり苦手分野を減らしていく必要があることがわかります。

 

また、算数では「説明を聞く → 例題を確認する → 問題を解く」といった学習の流れがしっかりできている子でも、理科になるとその流れをつくることができずに「なんとなくテキストを読んで、一問一答の問題を解いて終わり」となるケースが少なくありません。

その結果、勉強時間だけが増えていき、肝心の内容が頭に残らずに点数が伸びていかないのです。

 

そこで6年生の理科の学習は、次のふたつのステップを意識して進めていくことをおすすめします。

  1. テキストの内容を話してみる
  2. 問題を解いたあとに内容をまとめる

ステップ[1]テキストの内容を話してみる

まずは、ふだんの勉強のなかで「テキストを読んで内容がわかった」となった段階で、お子さんにその内容を話してもらいましょう。子供自身にテキストの内容を話してもらうことで、「なんとなくわかった」という状態を防げるからです。

理科という科目は、

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伊丹龍義

伊丹龍義

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SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。