【小6社会/基本的人権】アメリカの歴史をもとに“人権”の理解を深めよう|中学受験のツボ[社会編]
日本国憲法の「基本的人権の尊重」の単元は、近年の中学入試で特によく問われています。ここ数年、憲法改正の議論がなされていることもあり、時事問題としても出題しやすいのでしょう。
ところが多くのテキストや授業では、「基本的人権の尊重」の分野は覚える用語が多いためか、通り一遍の説明だけで終わっていることも。現代の日本で生きる小学生にとってはその重要性もなかなか実感できず、結果として「なんとなく聞き覚えがある」という状態に留まってしまう子も多いようです。
歴史的な流れを押さえよう
「基本的人権」を実感するには、その歴史的な流れを押さえておくことが大切です。ところが日本史では、たとえば平等権については「平塚らいてうが青鞜社をつくる」「部落差別に立ち向かうために全国水平社を結成する」くらいしか触れられていません。
しかしながらこの分野に関していうと、「どれだけ過酷な差別があったのか」「どのような願いのもとにその人権が生まれたのか」と深堀りして考えつつ、自分事として置き換えることが特に大切な意味をもちます。
そこで今回は、日本ではなく、アメリカの人種差別の歴史をもとに「基本的人権」について理解を深めてみることにします。なぜなら日本と比べると、アメリカのほうがその対立構造が顕著なこと、そして「Black lives matter 運動(※)」などからわかるように、アメリカではいまもなおしっかりと議論されている話題だからです。
※アメリカで始まった「人種差別抗議運動」のこと
アメリカの歴史
アメリカがイギリスの植民地だった頃よりずっと前から、
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