中学受験ノウハウ 連載 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

褒めるのと叱るの、どっちの方がやる気になる?―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

専門家・プロ
2023年3月22日 菊池洋匡

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自ら伸びる力を育てる学習塾「伸学会」代表の菊池洋匡先生がおくる連載記事。「親子で楽しく試行錯誤することで、子供が伸びる」ということを、中学受験を目指す保護者さんにお伝えします。

こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です

2023年の中学受験が終わり、各塾が今年の入試を総括する説明会・報告会を行っていますね。

どこかの塾の説明会に参加してみたりはしましたか?

いろいろな塾の説明会を回ってみると、各塾の特徴というか、それぞれの塾がどんな子をどんな風に伸ばしたいのか違いがよくわかって面白いですよ。

まだ低学年のご家庭も、参加してみてご家庭の方針と合う塾を探す機会にしてみてはいかがでしょうか。

入試報告会といえば、私にも伸学会を設立したばかりのころに1つ思い出があります。

当時はまだ本も出版しておらず、メルマガやYoutubeでの発信もしていなかった頃でした。

ですから、塾生の保護者さんに向けて、お子さんを伸ばすための秘訣をお伝えするのは報告会や保護者セミナーの場しかありませんでした。

そこで、受験が終わった後に伸学会でも報告会を開催し、その年の中学受験界全体の動向を伝えると共に、受験を終えた卒業生数名に参加してもらって話をしてもらったのです。

そして、卒業生それぞれに、私の方からインタビュー形式で「親からかけられてやる気になった言葉は?」と聞いて答えてもらいました。

その時に、麻布に合格した少年が「模試の成績が悪かった時に、『こんなんで受かると思ってるの?』と言われて、なにくそ!と思ってやる気が出た」と言ったのです。

即座に私は「はい!こういうやつは珍しいので真似しちゃだめですよー!」とその場の保護者さんたちに釘を刺し、その場は苦笑に包まれました。

人選を間違えたかなと思ったできごとでした。

近頃は、「子どもは褒めて伸ばそう」という風潮がありますよね。

私もこうした連載や、個人で発信しているメルマガ・Youtubeでも、お子さんをたくさん褒めてくださいと伝えています。

しかし、中にはこの説明会で話をしてくれた卒業生のように、叱られた方がやる気になり伸びていく子もいます。

となると、「果たしてこの子はどちらなのか?」を見極める目が、私たち親や指導者には必要になってきます。

いったいどうやって見分ければ良いのでしょうか?

そこで、今回はその見極めポイントについて参考になりそうな論文をご紹介しようと思います。

自信のない子・やる気の薄い子は褒められると伸びる!

この論文[*1]の執筆者は、モチベーションの研究家として有名なシカゴ大学のアイエレット・フィッシュバッハ博士たちです。

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菊池洋匡

菊池洋匡

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中学受験専門塾 伸学会代表。開成中学・高校・慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。算数オリンピック銀メダリスト。大学生時代にアルバイトで塾講師をはじめ、情熱を持って取り組むうちに、子供たちの成績を上げるだけでなく、勉強を楽しむ気持ちや困難を乗り越え成長していくマインドを育てる方法を確立。その後、15年の塾講師生活で生徒と保護者に「勉強には正しいやり方がある」ということを一貫して伝え続ける。著書に『小学生の勉強は習慣が9割 自分から机に向かえる子になる科学的に正しいメソッド』(SBクリエイティブ)『「やる気」を科学的に分析してわかった 小学生の子が勉強にハマる方法』(秦一生氏との共著、実務教育出版)『「記憶」を科学的に分析してわかった 小学生の子の成績に最短で直結する勉強法』(実務教育出版)。

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