学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/平面図形】円周率を使わずにドーナツ形の面積を求める方法|中学受験のツボ[算数編]

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2023年4月10日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは、円周率を使わずに「ドーナツ形(※)」の面積を求める方法です。

※おうぎ形から、おうぎ形を除いた形のこと

 

おうぎ形の面積を求めるとき、多くの子が使うのは次の式です。

半径×半径×円周率×\(\frac{中心角}{360}\)

まず円の面積の公式と、それに対する割合を使った求め方を習うかと思います。そしてドーナツ形についても、同じような求め方をする子が多いでしょう。

 

上記の公式に加えて、上位校を目指す子にはもうひとつ身につけておいてほしい解法があります。

それは「中央の弧の長さ」を使った面積の求め方です。問題文の条件によっては、この求め方を使うと「中心角を使った解法」よりもずっと簡単に解ける場合があるからです。

 

今回は「中央の弧の長さ」を使ったドーナツ形の面積の求め方をお伝えしたあとに、それを使って解ける応用問題について解説します。

ドーナツ形の面積の求め方

次の例題を見てください。

 

まずは、一般的な「おうぎ形の面積の求め方」で計算してみましょう。

ドーナツ形の面積=(5×5-3×3)×3.14×\(\frac{1}{4}\)=12.56㎠

 

一方で、今回身につけてほしいのが次の解法です。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。