学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/還元算・相当算】問題文の物語を線分図で表そう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年5月14日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

6年生は5年生までの単元の総復習が始まっています。

5年生のときはよくわからなかった単元を、この時期にひとつずつ理解していきましょう。

算数全体の理解が深まったいまなら、苦手だった単元も恐れることはありません。「こんなに簡単だったんだ!」と思うことも少なくないでしょう。

まずは、苦手意識を捨てて取り組むことが大切です。

そこで今回は、還元算(相当算)を解くコツについて説明します。

線分図を箱としてイメージする

還元算では一般的に、線分図を利用して問題を解きます。

低学年から見慣れている線分図ですが、子供たちは意外と線分図を使いこなせていないようです。

よく意味がわからないまま、言われた通りに数字を書き込んでいるだけでは、問題の内容を整理することはできません。

 

問題の内容を線分図でうまくとらえられない。

そんなときには、「線分図を長細い箱」と考えてみましょう。

 

たとえば、400円の5分の2を図にすると、このようなイメージです。

 

線分図を箱で描く方法は「描いた線分図が何を表しているか」を理解するには効果的です。割合を線分図でイメージできないときには、ここから始めてみると良いでしょう。

しかし、複雑な問題になると、箱を描くのが大変なところが欠点ですね。

ですから、最終的には線分で表すことをおすすめします。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。