学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/平面図形】面積は他の場所に移して考える|中学受験のツボ[算数編]

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2023年7月25日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

中学受験算数の平面図形では、比の考え方を用いる問題も多く出題されます。

ところが、4年生はまだ比を学習していません。

そのため、長さを問う問題よりも、面積を問う問題が中心になります。

移動しても面積は変わらない

まずは、面積について少し説明します。

面積とは「平面の広さ」のことです。

 

たとえば、10㎠の板があるとします。その板をほかの場所に移動します。

板の面積は何㎠になるでしょうか?

 

もちろん10㎠のままですね。

 

このように「移動しても面積は変わらない」ことを利用する問題について、考えていきましょう。

同じ道ならどこにあっても同じ面積

次の問題から考えてみましょう。

【問題】
次の図で斜線部分の面積の合計は何㎡になりますか。

 

斜線部分の4個の長方形に分かれています。

それぞれ、長方形のたてと横の長さがわかりません。そのため、個々に面積を出して合計することはできません。

どうすれば良いのでしょうか?

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。