学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/点の移動】2点の移動する問題のポイント|中学受験のツボ[算数編]

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2023年7月27日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは、株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「点の移動」。

そのなかでも「道のりの和と差を利用する問題」について解説します。

 

このような問題のわかりやすい方法として、「点の一つひとつの動きを追う」というものがあります。

ですが今回紹介したいのは、ほかの解法です。

どのような条件を満たせば良いか」に注目すると、より楽に答えを出すことができる場合があります。

そのなかでも、「点の動いた距離の和」「点の動いた距離の差」を利用する問題について解説します。

点の移動の問題のコツ

最初に、身につけておいてほしい「図を描くときのコツ」を紹介します。

それは、以下の2点です。

  • 「問題で指定されている図形はこのような形かな」と具体的にイメージする
  • 点の移動した軌道を表す矢印を描く

 

例題を使って確認していきましょう。

 

 

まずは、問題で指定されている状況をイメージしながら図を描いてみましょう

今回の場合「長方形となる」とあるので、まず長方形を描きましょう。点の位置はだいたいの予想で大丈夫です。

 

長方形となるためには、点Qが点Pの真下にくる必要がありますね

ですから、次のような図になります。

 

 

その後、点Pと点Qの動いた軌道を表す矢印を描きます

以下のようなイメージですね。

 

 

まずは、「どのような状況か」を具体的にイメージして描くことが大切です

実際に答えを求めるのは、この先でおこないます。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。