【小6理科/化学】化学反応は「カレーライス」で解決!?|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。
今回のテーマは、化学分野のひとつ「化学反応」。
化学反応は、中学入試でとてもよく出題されます。計算問題としても出題されますね。
ですが、化学反応を苦手とする受験生は非常に多いようです。
そこで今回は、化学反応を得意にするためのコツを紹介します。
この記事をきっかけに、化学反応に対する苦手意識が克服できれば幸いです。親御さんとしても、お子さんにぜひアドバイスをしてあげてください。
化学変化とは?
そもそも化学変化とは、どんな反応を指す言葉なのでしょうか?
教科書には、以下のように書かれています。
「1種類以上の物質が反応して、もととは異なる物質が生まれること」
物質は、“小さな粒”が集まってできています。
そして反応というのは、それらの粒の組み合わせが変わることを意味しているんですね。
例をひとつ紹介します。
塩酸(塩化水素)にアルミニウムを反応させると、塩化アルミニウムと水素が発生します。塩酸は、塩化水素という気体が水に溶けているものです。
ここで、塩化水素を「○□」と表してみます(※)。
※○と□の粒の組み合わせでできている、ということを表しています
同じように、アルミニウムを「△」、塩化アルミニウムを「△□」、発生する水素を「○」とします。
すると、以下のような変化を示すことができます。
○□ + △ → △□ + ○
(塩化水素 + アルミニウム → 塩化アルミニウム + 水素)
化学反応というのは、このように「→」の前後で粒の組み合わせが変わるというものです。
ここでの大事なポイントは、粒の組み合わせが変わるだけということ。
「→」で表される変化のまえになかった粒が、変化のあとに急に出てくることはありません。
今回の例でいえば、鉄や銀など、ほかの粒をふくむ物質は出てこないのです。
カレーライスをつくったとすると……?
たとえば「カレーライス」をつくるとしましょう。
私の家では、1人分のカレーをつくるときは、カレーのルー1つにつき水150gをいれています。
そこで、ルー1つを「○」、水150gを「△」、カレーライス1人分を「○△」とします。
すると、以下のように表せますね。
○ + △ → ○△
上記が「1人分のカレー」をつくるレシピだとすると、
2人分なら、カレーのルーが2つ(○○)、水は300g(△△)必要です。
○○ + △△ → ○△ ○△
これで、2人分のカレーライス(○△ ○△)が完成しました。
とじる
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