学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小4理科/化学】どうして汗をかくの?|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年8月08日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
- 理科以外の3教科はこちら -

国語算数社会

こんにちは、倉石です。

暑い日が続きますね。

玄関を出て少し歩いただけで、汗をダラダラとかいてしまいます。

 

今回は、そんな「」についての話です。

汗ひとつとっても、理科の勉強において大切な知識が詰まっています。

汗をかく理由

答えを知っている方も多いと思うので、先に言ってしまいます。

汗をかく理由は、「体温を下げるため」です。

 

体温が高くなり過ぎるのは、体に良くありません。

だから、汗をかくことによって体温を調整しているのです。

 

では、なぜ汗をかくと体温が下がるのでしょうか?

実は、これが今回の最も重要な話です。お子さんとお話をする際は、特に意識してほしいところですね。

水が蒸発するときに、まわりから熱を奪う

汗をかくと体温が下がる理由は、水が蒸発するときに、まわりから熱を奪うからです。

汗として出た水は、体の表面で蒸発して水蒸気になります。このときに、まわりから熱を奪うのです。

これによって体は熱を奪われ、体温が下がります

 

プールから上がり、プールサイドにいるときにとても寒く感じるのも同じ理由です。

最近は見る機会が減ってきましたが、「打ち水」もこの原理を利用していますね。

家でできる簡単な実験

ここでひとつ注意です。

このような話をすると、よく「水が冷たいから」と勘違いしてしまう生徒がいます。

たしかに、水道水などは基本的には体温よりも冷たいので、そう思ってしまうんですよね。

そこで、家でできる簡単な実験をひとつ紹介します。

 

まず、乾いたタオル濡れたタオルを用意します。

この濡れたタオルですが、冷たい水ではなく、ぬるめのお湯で濡らしてください。

このふたつのタオルをしばらく置いておくと、濡れたタオルのほうが冷たくなります

これは、タオルに含まれた水が蒸発した際に、タオルから熱を奪ったためです。

 

時間がかかるようであれば、タオルを軽く振ってみてください。水が蒸発しやすくなり、早く温度が下がります。

このようにして実際に体感してみると、理解しやすくなるでしょう。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理