学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】抽象と具体を区別しよう!|中学受験のツボ[国語編]

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2023年8月06日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

今回は、文章を理解するうえで、そして問題の解き方としても重要な要素である「抽象と具体」について紹介します。

「なんでこんなズレた解答になるの?」とお子さんに思いたくなる気持ちが、少しでも晴れるような内容をお伝えしますね。

それではいきましょう!

抽象と具体とは?

「抽象」とは、筆者の主張などを簡潔にまとめたもので、ぱっと見ではわかりにくいものです。

対して「具体」とは、筆者の主張を読者にわかりやすく伝えるために、説明を多くしたり、詳しく説明したりしたものです。

この「抽象」と「具体」を織り交ぜながら、文章の構造はできあがっています。

 

王道なパターンとしては、以下のとおりです。

最初に抽象的な文がくる

具体的な文が複数つづく

(抽象的な文がまとめにくる)

 

“わかりにくい主張”をはじめに見せつけて、「え? それってどういうこと?」と読者に思わせることで興味を引きつけたあと、その主張について例などを使ってわかりやすく説明をしていく ―― というイメージですね。

抽象と具体の見分け方

抽象と具体を見分けるときは、次のふたつに注目しましょう。

  • 接続語
  • 文のわかりやすさ

 

接続語

まず確認したいのが、接続語です。

 

抽象の場合には、筆者の主張を端的にまとめていることが多いので、「つまり」「要するに」などが文中に出てきます。

一方で、具体の場合、例などを使ってわかりやすい説明がされるので「たとえば」が使われることが多いです。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。