学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/力学】さおばかりをつくってみよう!|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年8月13日 伊丹龍義

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

力学の勉強において、さおばかりを実際につくってみたり、つくり方をいっしょに見たりすることは良い学びになります。

さおばかりの仕組みがわかるだけでなく、「てこの原理」自体についての興味も持ちやすくなるでしょう。

そこで今回は「さおばかりのつくり方」を通して、力学のポイントをお伝えします。

さおばかりとは?

さおばかりとは、さお(竿)の片方におもりをつけて、それを移動させることで反対側につるした物体の重さ(※)をはかることができる道具です。

この原理を応用して重さをはかる「上皿天びん」ではさまざまな重さの分銅が必要となりますが、さおばかりは「さお」と「一種類のおもり」だけでさまざまなモノの重さをはかることができます

簡単につくれることもあり、古代エジプトでも使われていたと言われています。日本においては、江戸時代の行商(ぎょうしょう)などで広く用いられていたこともあり、現代でも自宅にさおばかりがある家庭も少なくないようです。

※さおばかりや上皿天びんではかることができるのは、厳密には「重さ」ではありません。実際には、物体固有の量である「質量」であり、地球上でも月面でも同じ数字を得ることができるものです。ただし中学受験では「重さ」と「質量」が区別されない場面が多いため、今回はわかりやすく「重さ」で統一します

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伊丹龍義

伊丹龍義

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SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。