学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/化学】カロリーってなに? 「お金」を例にイメージしてみよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年8月14日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

みなさん、こんにちは。
中学受験理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

今回は、聞いたことはあるけれど、よく知らない人が多い「カロリー」についてお伝えします。

 

コンビニなどで食べ物や飲み物を買うと、裏に「〇〇kcal(キロカロリー)」と書いてあるのを見たことはありませんか?

実はこの「カロリー」というのは、“エネルギーの大きさ”を表しています。

 

エネルギーは目に見えないためイメージしにくく、苦手な子が非常に多いため、今回はエネルギーを「お金」にたとえて解説します。

理科ではさまざまな分野でエネルギーが登場しますが、すべて同じように考えることができます。「お金」でイメージする方法を、ほかの分野の勉強にも活かしてみてくださいね。

カロリーとは

カロリーとは、エネルギーの単位のことです。

1カロリーは、水1gを1℃上昇させるために必要なエネルギーを意味しています。

 

では、水10gを1℃だけ上昇させるのに必要なエネルギーは何カロリーでしょうか?

必要なエネルギーは水の量に比例するので、答えは10カロリーです。

 

さらにもう1問。

水10gを10℃上昇させるのに必要なエネルギーは何カロリーでしょうか?

水10gを1℃だけ上昇させるときは10カロリーなので、10℃上昇する場合には10×10=100カロリーですね。

このように「比例関係」にあるということを確認しておきましょう。

ジュール
水1gを1℃上昇させるために必要なエネルギーが「1カロリー」とお伝えしましたが、エネルギーの単位としては「ジュール」が使われることも多いです(意味としてはカロリーと変わりません)。1カロリー = 4.2ジュールです。

 

エネルギーを「お金」で考えてみよう

ふだん、お菓子を買って食べるときをイメージしてみましょう。

まずはお小遣いをもらい、自分の財布にお金を入れます。そのお金を使ってチョコレートやアメなどを買って食べますよね。

 

この流れを確認すると、

まずは、お金をもらうことで財布にお金が貯まりました

そして貯まったお金を使って、好きなものを買いました

実は「エネルギーの流れ」も、これと同じように考えることができます。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。