学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/割合】少し注意するだけで線分図は大きく変わる|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年8月30日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

6年生は基本の確認をしながら、並行して難度の高い問題を学習している時期ですね。

苦手な単元をできるだけ早く克服しておくと、9月以降の学習を進めやすくなります。

 

6年生は、いままで多くの時間を受験勉強に使ってきています。もちろん、苦手な単元に関しても、努力を重ねてきていることでしょう。

しかし、どうしてもうまく解くことができない。

そんなときには、細かな解法から離れて、本質的な部分の確認をするのも良い方法です

 

今回は割合を利用して、線分図の利用のコツと特性について説明します。

もし苦手単元があるなら、これから紹介する内容を活用して克服に役立ててみてください!

数値の差を見るなら線分図がわかりやすい

算数の解法といえば線分図

そう言っても過言ではないくらいに、線分図はさまざまな問題で利用されます。

 

線分図は、算数の問題文を視覚化するために非常に効果的です。

線分図が活躍するのは「数字と数字の差を比較するとき」です。

特に「問題文のなかで事件(やり取りなどの数値の変化)が起きない場合」には、非常にわかりやすく整理することができます。

 

低学年の間は、3倍の大きさと言われたら、線分図も3倍の長さで描いても良いでしょう。

3倍の数字がどれくらいの量なのか、数量の感覚を育てるには必要な作業です。

 

しかし、6年生の線分図はあくまで「状況の整理が目的」です。

6年生の線分図を描くポイントは、次の3点です。

  • スタートをそろえる
  • 実際の数値はあまり意識せず、差となる部分の長さを長めに描く
  • 線分図に書き込む数字は、上部分と下部分で種類(単位)をそろえる

 

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。