【小4理科/地学】川がクネクネ曲がってるのはなぜ?|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
「蛇行(だこう)する 川には蛇行の 理由あり 急げばいいって もんじゃないよと*」
*引用:俵万智『サラダ記念日』
これは、『サラダ記念日』で有名な、俵万智さんの短歌です。
蛇行というのは、川が蛇のようにクネクネと曲がって流れることです。
「川が蛇行しているのは、近道することだけが正解じゃないと教えてくれているんだ」という意味ですね。
うまくいかないことがあったときにも、前向きな気持ちにさせてくれる、そんな短歌です。
ところで川は、どうしてこんなにクネクネ曲がっているのでしょうか?
今回は、そんな「川の流れ」について説明します。
流れる水の「3つのはたらき」
川の流れについての説明で欠かせないのが、「流れる水のはたらき」です(短歌の話から、急に理科の話になってしまいましたね……)。
流れる水のはたらきには、次の3つがあります。
侵食(しんしょく)…… 削る
運搬(うんぱん)…… 運ぶ
堆積(たいせき)…… 積もらせる
侵食
侵食とは、水が川底や川岸などを削ることです。水が流れることにより、周りの地形を削っていくのです。
侵食のはたらきは、川の水の流れが速いほど大きくなります。勢いよく水が流れるので、より大きく削れていくのです。
運搬
運搬とは、削った土や泥を運ぶことです。
侵食によって削られた土や泥を、水の流れが運んでいきます。
運搬のはたらきは、水の量が多いほど、また流れが速いほど大きくなります。
堆積
堆積とは、運んできた土や泥を積もらせることです。
運ばれてきた土や泥は、少しずつ川底に積もっていきます。
堆積のはたらきは、流れが遅いほど大きくなります。
そして流れがゆっくりであるほど、水中の土砂が川底に積もりやすくなります。
これは、イメージしやすいですね。
侵食・運搬・堆積の3つのはたらきは、川のどの部分でも同時に起こっています。
しかし、その大きさは場所によって変化します。
たとえば、流れが速い場所では、堆積より浸食のはたらきが大きくなります。
そのため、川底はだんだんと削れていきます。
一方で、流れが遅い場所だと、堆積のはたらきのほうが大きくなります。
このような場所では、土や泥が川底に積もっていきます。
このような考え方は、川が蛇行することと深く関係してきます。
とじる
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