学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/状態変化】蒸留とは? お酒のつくり方を見てみよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年9月08日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは。
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは「状態変化」。理科のテストでも非常によく問われる部分です。

状態変化を身近なところで活用している例としては「蒸留(じょうりゅう)」が挙げられます。お酒をつくる際に活用しているものですね。

では、状態変化の基本を確認しつつ、蒸留の仕組みについても見ていきましょう。

「状態」ってなに?

物質には「固体」「液体」「気体」の3つの状態があります。

たとえば水の場合、

固体では「氷」
液体では「水」
気体では「水蒸気」

と呼ばれます。

水と違ってそれぞれに名前はついていませんが、水以外の多くの物質でも「固体」「液体」「気体」の3つの状態があります。

状態変化を覚えよう

氷が溶けて水になるなど、状態が変わることを「状態変化」といいます。

固体・液体・気体の3つは、次のように状態変化をします。

 

 

ひとつずつ、順に確認していきましょう。

 

固体から液体に変化することを「融解(ゆうかい)」といいます

例:氷が溶けて水に変化する

 

液体から固体に変化することを「凝固(ぎょうこ)」といいます

例:水が凍って氷に変化する

 

液体から気体に変化することを「気化(きか)」といいます

例:水が水蒸気に変化する

 

気体から液体に変化することを「凝結(ぎょうけつ)」または「凝縮(ぎょうしゅく)」といいます

例:水蒸気が水に変化する

 

固体から気体に変化することを「昇華(しょうか)」といいます

気体から固体に変化することを「凝華(ぎょうか)」といいます

昇華や凝華が起こる物質として代表的なものが、ドライアイスです。二酸化炭素が固体になったものですね。

二酸化炭素は気体のため、液体の状態が存在しません。ですからドライアイスは、固体の状態から、気体である二酸化炭素へと変化します。これが昇華です。

逆に、気体の二酸化炭素の状態から、固体のドライアイスに変化します。これが凝華です。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。