学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/生物】キノコは動物? それとも植物?|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年9月11日 伊丹龍義

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

私たちは、身のまわりの生物の仲間分けとして「動物」「植物」という分類を使います。

では、そもそも動物と植物の違いとは何なのでしょうか?

そして「キノコ」は、そのどちらに分類されると思いますか?

今回は、これらの問いについて考えていきます。

動物と植物の違い

問題

動物と植物の違いは?

 

動物と植物は、外見の違いをはじめとして多くの違いがあります。

そのうち、最も大きく異なるのが栄養分を手に入れる方法です。

 

多くの生物は、生きていくために「デンプン(糖)」を必要とします。

そのデンプンを手に入れるために、ほかの生き物を食べるのが動物です。一方で、光合成などを通じてつくるのが植物です。

 

生物の体は「細胞」という、細かい部屋状の構造が集まってできていますが、この細胞についても動物と植物では違いがあります。

植物の細胞は、まわりに「細胞壁」という壁をもっています。これに対し、動物の細胞は壁をもっていません

解答例

栄養分を手に入れる方法、細胞のつくり、など

 

保護者向け

栄養分を手に入れる方法が違うことで、動物と植物には次のような違いも見られます。

  • 植物は葉緑体をもち、緑色をしている
  • 動物は植物に比べ、動き回る能力が高い
  • 動物は捕食のための口や消化器官がある

 

細胞壁のある・なしについては、動物と植物の“動きの差”によるところが大きいです。

そのため結局のところ、動物と植物の違いは「栄養分を手に入れる方法に由来する」と言うこともできそうです。

 

キノコが栄養分を手に入れる方法

問題

キノコはどうやって栄養分を手に入れている?

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伊丹龍義

伊丹龍義

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SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。