【小5社会/歴史】長い! 多い! 平安時代の攻略法を解説|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、井上です。
5年生が通っている塾では、本格的に歴史の授業が始まっています。
教室での“歴史マニア”の友だちの活躍に気後れしてしまい、歴史ぎらいになってしまう、といったこともあるかもしれません。
こうしたことを防ぐには、歴史分野のテストで得点するためのちょっとしたコツをつかませてあげることが大切。「点数はとれる」という自信が芽生えれば、「(マニアではないけど)今後も続けてがんばろう」という気持ちになれます。
特に「平安時代(長い、多い……)」の学習では、歴史分野の学習のコツさえつかんでしまえば、今後も流れに乗って学習できるはずです。
今回お伝えする内容を参考に、お子さんにぜひアドバイスしてあげてください。
Contents
「わく(枠)」を明確にしよう
優秀な収納用具があるとお部屋がすっきりと片付くように、「わく(枠)」を明確にしてから情報を入れていくと、意外とすっきりと収まるものです。
つまり歴史を得点できるようになるコツは、「わく」をつくって、そこに知識を入れていくことです。
時代が短かったり、お子さんが数字に抜群に強かったりすれば、年号順に知識を入れていくという方法もあります。
ところが、平安時代は794年にはじまり、その後400年近くにおよぶ長い時代。政治の中心となる人物の身分の入れ替わりも多く、登場人数も奈良時代までと比べて大きく増えます。文化もおろそかにできません。
このような大量の情報を、テキストに掲載されるたびに無計画に頭に入れようとしても混乱するばかりです。
収納用具 = 天皇 → 貴族 → 上皇 → 武士
平安時代を“片付ける”ためにおすすめなのが、「天皇 → 貴族 → 上皇 → 武士」という「わく(収納用具)」を押さえること。
塾で採用されているテキストのなかには、平安時代の冒頭で紹介しているものがあるほど、とてもよく知られている「わく」です。ところがその重要性に気づかず、つい見落としがちになってしまう子が多いようです。
まずは呪文のように「天皇・貴族・上皇・武士」と丸暗記することから始めてみましょう。順番も大切なので、正確に覚えられるようにサポートしてあげてくださいね。
「わく」のなかに内容を収納しよう
次に、覚えた4つの「わく」のなかに内容を収納していきます。
お子さんが、以下の文章の( )の中身を覚えているか確認してあげてください。バラバラには覚えているかもしれませんね。
「天皇」は、奈良時代に仏教勢力の介入でくずれてしまった(律令政治の立て直し)を試みます。代表的な人物は(桓武天皇)です。具体的には、朝廷の力を行き渡らせるため、(坂上田村麻呂による蝦夷の制圧)などをおこないました。
「貴族」は、(藤原氏)が自分の娘を天皇の妃にすることで外戚関係を結び、(摂関政治)をおこなうことで政治の実権をにぎります。(荘園の寄進)を受け、財力を蓄えつつ、菅原道真などの(ライバルとなる貴族を退ける)ことにも力を尽くします。
全盛期は、(11世紀)の(道長・頼通親子)の時代でした。
「上皇」は、息子に天皇の位をゆずり、自分の屋敷(院)で(院政)をおこないました。これも(11世紀)です。
「武士」は、(平清盛)が武士ではじめての(太政大臣)となり、(武士の政治)をおこないました。
とじる
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