【小4国語/文章読解】段落同士の関係をつかもう!|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。
文章読解をするうえで、私がとても重視しているのは「要約」です。
ただし要約をするには、まずは各段落をまとめることをしなければなりません。そのためには各段落の“核となる一文”を見つければ良いのですが、それをどのようにして要約という形にまとめるか、というのが問題になってきます。
そこで今回は、要約をするうえで意識しておきたい「段落同士のつながり」、そして「段落同士の関係」についてレクチャーしていきます。
それではいきましょう!
「段落の内容」を確認する
段落同士の関係を捉えるには、まずは各段落がどのような内容になっているかを理解する必要があります。
以前の記事で掲載した例文を使って、段落ごとにどんな内容が書かれているか考えてみましょう。
【例文】 ※[ ]内の数字は段落番号を表しています
[1]織田信長について、どのようなイメージを持っているだろうか?
秩序の破壊者や前例のない改革者といったイメージが多くの人の共通点だと思う。
[2]しかし、真の信長とはそのイメージとはかけ離れた人物だった。
[3]例えば、信長は熱田神宮と仲が良かったなど神道との関わりが深く、昔からの日本にある宗教を全否定したわけでもなかった。
[4]また、「天下布武」のスローガンも、『日本全国を武力をもって制覇する』という意味ではなく、『近畿エリアに室町幕府の力を波及させていく』という意味であると指摘されている。
[5]これらのことから、信長は前例を打破しようとしたのではなく、むしろ前例に則って自らの影響力を高めようとしたのであるし、これまで残っていた秩序を守るまでは言い過ぎになるが、利用したということである。
(筆者作成)
段落ごとの内容を確認すると、以下の構成になっているのがわかりましたか?
[1]織田信長についての一般的な認識
[2]筆者の主張の導入
[3&4]主張の具体例
[5] 筆者の主張としての結論
「段落同士の関係」をつかむ
次に、段落同士の関係を見てみましょう。
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