【小6算数/文章題】やりとりは時間ごとに区切って図を描こう|中学受験のツボ[算数編]
髭之教育会代表の有賀です。
算数で文章題と呼ばれる問題は、数多くあります。図形以外の問題はすべて文章題と呼ぶことすらあります。
細かく単元ごとに分類した解説もたくさんあります。
そこで今回は、文章題を単元ではなく「問題の文章中で変化があるか、ないか」という点に注目して説明します。
単元というくくり方ばかりにこだわってしまうと、どうしても解法のパターン認識になる傾向があります。
もう少し大きな視野をもつことで、さまざまな状況に応用できる学力を目指しましょう!
そのままの状況を整理するか、変化していく状況を整理するか
では、例題をふたつ紹介します。
瞬間の状況整理のみの問題
<瞬間の状況整理のみの問題>
Aの水槽にはBの水槽の水より40ml多く、Cの水槽の水はBの水槽の水の3倍の量が入っています。Cの水槽に入っている水の量がAの水槽に入っている水の量の2倍のとき、Bの水槽には何mlの水が入っていますか。
問題文が長く、複雑に見える問題ですね。
しかし、この問題では「問題文で与えられている状況」に変化はありません。ですから、書かれている内容を「そのまま整理すれば良い」のです。
まずBの水の量を①とします。
すると、A、B、Cそれぞれの水槽の水の量を次のように表すことができます。
A=①+40(AはBより40ml多い)
B=①
C=③(CはBの3倍)……ア
そのうえで、最後の条件を加えます。
C=(①+40)×2=②+80(CはAの2倍)……イ
アとイの条件から、
②+80=③
①=80
【解答】80ml
Bは①なので、Bの水の量は80mlとわかります。
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