学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/模擬テストの受け方】テスト直前・テスト中・テスト直後に取り組みたいこと|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2023年10月09日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

いわゆる「受験生の夏」を乗り越え、秋がやってきました。

9月以降は、志望校の軌道修正にも関わる「合格判定の模擬テスト」が、毎月1回・2回とおこなわれるようになります。

 

この時期は、いままでのテストと比べると、子供の受け止め方にも変化が見られるとき。

偏差値や合格可能性など、これまでと同じような数字が出ているにもかかわらず、受験までの残り時間、がんばってきた記憶、クラスの雰囲気などによって、子供のなかに“当事者意識”が生まれてくるんですね。

そんなタイミングだからこそ、模擬テストに関しては結果がどうであろうと、効果的にかつ、プラスなものとして作用させたいものです。

 

全科目共通の事柄ではありますが、今回は社会について、模擬テストに臨むうえでどういう行動が望ましいのかをお伝えします。

紹介する内容を、お子さんにも話してあげてくださいね。

テスト直前にやりたいこと

この時期になると、模試には出題範囲がなくなります。そのため、直前に学習したことがピンポイントに得点に結びつくとは限りません。

とはいえ、これはお子さんそれぞれの状況に応じて課題を設定できる、ということも意味します。

 

テスト直前に関しては、次の3つのポイントを意識してみてください。

1、単元の見直し

模擬テストに出題されるかどうかは関係なく、苦手を克服したい単元の見直しをしましょう

できれば「塾の宿題ノート」「過去問振り返りノート」「独自で進めている単元克服ノート」などの自筆のノートを開きつつ、それらをペラペラめくりながら知識を確認したり、感想を余白に書いたり、線を引いたり囲んだり、といったことを短時間でしてみてください。

2、意気込みを書く

自筆のノートに、以下のような「意気込み」を書きましょう。

「これが出たら絶対正解する!」
「空欄はつくらない!」
「決して止まらない!」
「漢字指定がなければ、ムリに漢字で書かない!」

3、類題を解く教材を決めておく

テスト後に間違い直しをしたあと、類題を解く教材をあらかじめ決めておきましょう。

テスト中にやりたいこと

テスト中にやりたいことをふたつお伝えします。

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。