学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4社会/地理】雨温図の読み方をマスターしよう!|中学受験のツボ[社会編]

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2023年10月24日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

4年生から学習する雨温図は、気温を表す「折れ線グラフ」と、降水量を表す「棒グラフ」が示されている図です。

基本となる「6つの気候区」の特徴を表すときによく用いられます。

 

カリキュラムテストが地理分野から出題されるときは、どの学年でも雨温図はかなり頻繁に出題され、当然ながら中学入試でも出題率が高い重要なグラフです。

そこで今回は、雨温図を読み解くコツを紹介します。

 

▼雨温図(例)

雨温図作成サイト(https://ktgis.net/service/uonzu/)で作成

※6つの気候区にはいくつかの呼び名がありますが、こちらの記事では「北海道」「日本海側」「太平洋側」「中央高地」「瀬戸内」「南西諸島」という標準的な呼び名を用います

「左右両端は冬、真ん中は夏」という感覚をつかむ

雨温図の問題では、夏と冬の特徴について説明されていたり、グラフを読み取ったりしなければなりません。

ですからグラフをぱっと見て、どこが夏で、どこが冬か感覚的にわかるようにすることが大切です

文章で説明されている各気候区の特徴を理解する一方で、雨温図を見て気候区を見破るためにも、まずは「グラフの左右両端は冬、真ん中は夏!」という感覚を身につけましょう。

「両端は?」「真ん中は?」とお子さんに聞いて、すぐに「冬!」「夏!」と答えられるようにしてあげてください。

「0度」と「10度」に横線を引く

6つの気候区のなかには、その気候区の特徴が、雨温図の折れ線グラフに明確に表れている場所が3つあります。

北海道
1年のうち、3ヶ月~4ヶ月は平均気温が0度を下回る

中央高地
1年のうち、1ヶ月だけ平均気温が0度を下回る

西南諸島
1年のうち、一度も平均気温が10度を下回らない

 

どの気候区か見分けるためにも、雨温図の「0度」と「10度」のラインに横線を引くのがポイントです。

たとえば、0度を下回るふたつの気候区のうち、3ヶ月~4ヶ月下回っていたら「北海道」、1ヶ月だけなら「中央高地」です。

10度を一度も下回らなかったら「西南諸島」ですね。ほかの気候区は折れ線グラフの形が“逆V”の形をしているのに、西南諸島だけ“への字”の形なのでわかりやすいはずです。

 

こうした感覚が身につくよう、雨温図に「2本の横線」を引く習慣を身につけましょう!

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。