学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/実践】物語文の問題を解いてみよう(基本編)|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年11月01日 松尾吉久

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、松尾です。

今回は「物語文の問題」を実際に扱いつつ、それぞれの設問をどのように解いていけば良いか解説します。

合格点を取るために日々がんばっている5年生の子は、ぜひ挑戦してみてください。

物語文の問題

まずは、全文をさっと読みましょう。

このとき重要なことは、「内容の理解を完璧にしよう」と意識し過ぎないこと。内容理解の精度は、問題を解きながら高めるイメージを持つことが大切です。

【本文】
 街のはずれにある森に大きなクヌギの木があり、その狩り場ではミヤマが捕れた。そこで、川田は、1何か特別な方法でミヤマをよく捕っていた。「この方法は川田家に代々伝わる方法で、だれにも教えられない。」と言っていたが、それほど特別な方法ではなかった。木の下の地面を掘るだけだった。木の下の地面を掘ると、なぜかミヤマがそこにいた。こっそり後をつけて見つけてしまった。

 今日も、川田と一緒にミヤマを捕りにきた。でも、狩り場はぬかるみの向こうにある。進んでいくと、靴の中に水がはいり、じゅっぽ、じゅっぽと音を立てる。ぬかるみと足が直接、息をしあっているみたいだ。みんな、2ぬかるみの中にどんどん入っていく

 ようやく狩り場について僕は、「いた?」と聞くと、川田は得意げにミヤマを頭の上に持ち上げた。立派なつのの大きなミヤマだった。「やっぱり川田はすごいや!」というと、「これぐらいのやつはいつでもいるね」と答えたが、川田は3まんざらでもない表情だった。

(筆者作成)

 

1、本文中から書き抜く問題

<問1>
線1「何か特別な方法」とは、具体的にはどのような方法か。「方法」につながるように文中から書き抜きなさい。

 

考え方

まず、傍線部を含む一文を確認すると「何か特別な方法でミヤマをよく捕っていた」とあります。

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松尾吉久

松尾吉久

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進学塾MIC代表。駿台池袋校、駿台シンガポール、LEC、MICなどの進学塾で20年間最難関クラスを担当指導。高校受験・中学受験で、開成、灘、首都圏早慶附属校に80名以上の合格者を出した実績を持つ。