学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/随筆】随筆文の読み方|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年11月10日 住岡大輔

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

お子さんは、説明文や物語文の読解には慣れてきましたか?

まだ苦手な場合には、中学受験のツボの記事「説明文の構成を理解しよう」や「物語文の構成を理解しよう」を確認したり、塾や家庭教師の先生にこまめに相談したりして、今のうちに苦手をつぶしておきましょう。

 

さて、今回は「随筆文の読み方」を紹介します。

随筆文は読みやすい反面、理解しづらい部分もあり、問題として聞かれると“答えづらい文章”だと感じる子も多いはず。しかし読解のコツがわかると、これまで感じていた難しさはなくなっていきます。

では、随筆文とはどういう文章のことで、どのように読んでいけば得点源になるのかを解説します。

それではいきましょう!

随筆文とは

随筆文とは、筆者の経験や体験をもとに「筆者が感じたこと」が書かれている文章です。そのため心情などが入ることが多く、物語文の要素も含まれています。

一方で「筆者が思う意見」が書かれることもあり、この場合には説明文の要素が含まれます。

こういったことから、物語文と説明文のそれぞれの要素をもつ文章が随筆文、といえるでしょう。ですから「物語文の読解法」と「説明文の読解法」をうまく使いこなしていくことで、随筆文の文章をしっかりと読み取ることができます。

随筆文の読み方

随筆文を読むときは、筆者の体験から導き出された「感想」や「意見」といった“主観”を見つけるようにしましょう。

この「感想」や「意見」は、随筆文の問題でよく問われます。

 

筆者が述べている体験は、これから言おうとしていることを導くためのヒント。体験の先の文章に、筆者がどう思ったのかが必ず書かれます

その思ったことが、喜怒哀楽などの心情であれば「感想」になりますし、改善策や、〜べきといった主張であれば「意見」ということになります。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
住岡大輔

住岡大輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。