
【小6理科/浮力】水に浮くかどうか調べる方法|中学受験のツボ[理科編]
目の前にあるモノが水に浮くかどうか調べる方法としては、「浮力と重力」、そして「密度」がよく使われます。
このふたつの考え方は、本質的には同じです。とはいえ、計算や考え方が違っているように見えるので、それぞれを区別して理解できているか確認しておきましょう。
今回は、目の前にあるモノ(※)が、体積50㎤、質量60gであった場合について考えてみます。
※理科の世界では、本来は「物体」と「物質」を区別して表記します。特に、この記事の後半に出てくる「密度」の箇所に関しては「物質」と表記するべきですが、煩雑さを防ぐためにすべて「モノ」で統一しています
浮力の大きさ
問題
体積50㎤、質量60gのモノを完全に水に入れたとき、はたらく浮力の大きさはいくつか?(ただし、水の質量は1㎤で1gとする)
浮力の大きさは、モノを液体の中に入れることによって押しのけられた「液体の重さ」と等しくなります(※)。
今回の問題では、体積50㎤のモノを水に入れることで、水50㎤が押しのけられます。水50㎤は質量50gなので、このモノにはたらく浮力も50ℊぶんの重力となります。
このモノには、重力によって「60g」ぶんの重さが下向きに、そして浮力によって「50g」の重さが上向きにはたらきます。
両者を比べると下向きにはたらく力のほうが大きいため、モノは水に沈みます。
今回のような「モノが水に沈む」という条件を式で表すと、「浮力<重さ」となります。つまり「体積の数字<質量の数字」ということです。
このように、水に浮くか沈むかは、重力と浮力の大きさで考えることができるのですね。
解答
50gぶんの重さ
※保護者向け
厳密には、浮力は「力」です。そのため正しくは、押しのけられた液体にかかる「重力」の大きさと等しい、となります。
しかし中学受験の段階では、質量の意味として「重さ」を使うことが多いため、ここでは「浮力=重さ」とし、文中でも「重さ50g」という表現を使用しています
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