学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/平面図形】折り返す操作のある平面図形のポイント|中学受験のツボ[算数編]

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2023年12月21日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「平面図形」。

折り返しの操作のある問題のポイントについて解説します。

 

折り返しをおこなう問題は、出題の意図がはっきりしている場合が多いです。

「図形を折り返した」という問題文から、適切な手順で平面図形に関する条件を読み取ることができれば、そこまで恐れることはありません。

今回は、「折り返し」の出てくる問題で、最初に描くと良い図や補助線、考えると良い基本的な解法について解説します。

折り返す前の図と、折り返した後の図を重ねる

最初のポイントは「折り返す前の図と、折り返した後の図を重ねる」ことです。

「折り返す前の図の情報と、折り返した後の情報を、ひとつの図に集める」と言い換えてもいいかもしれません。

 

たとえば、以下の例題を見てください。

例題1
下の図は長方形を折ってできる図形です。角Xの角度の大きさを求めなさい。

 

この問題は、図をただ眺めているだけだと、解くことは難しい子も多いと思います。

注目してほしいのは、問題文の「長方形を折ってできる」という部分です。

問題で与えられた図だけでは、「元の図形が長方形である」ことが活用しづらいですね。このようなときは、図のなかに「折り返す前の長方形」を描き入れてみましょう

 

 

このように描くことで、

  • 問題文にしかない「もともとの図形が長方形である」という情報
  • 図にしかない「折り返した角EDGが62°である」という情報

がひとつになります。

そうすると、あとはふつうの平面図形の問題として解くことができますね。

 

解説は以下のとおりです。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。