学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/実践】韻文の問題を解いてみよう(基本編)|中学受験のツボ[国語編]

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2024年1月09日 松尾吉久

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、松尾です。

今回は「基本編」として、韻文(詩)の問題を解くためのコツをお伝えします。

実際に問題を使いつつ、解いていく流れを解説しますので、韻文の問題が苦手な子は参考にしてみてください。

詩の読みかた

詩は、読み手が解釈する余地が多く、正しく理解するのが非常に難しい文章も少なくありません。

そのため国語の問題として出された場合は、はじめは全体に軽く目を通し、問題を解きながら細部を確認していくのがおすすめです。

詩の問題

【本文】

小さな部屋

小さな私の部屋
そこにはたぶん1私のすべてがおいてある
知らない間に未来はうまれ
知らない間に過去は消えていく

「 2 」道を見失ったとき
小さな私の部屋に目を凝らす
自分自身をさがして

私の中にも
君の中にも
まだ気づいていない何かがある

急ぐことはない
必死に見つけることもない
きっとそこにある
3自分を信じていれば

そんなことを考えている

(筆者作成)

 

1、選択肢問題

<問1>
傍線部1「私のすべて」とは何のことですか。次の中から選びなさい。

ア 私に与えられたもの 
イ 私のもっているもの
ウ 私の経験 
エ 私の人生

 

詩にはヒントとなる言葉が少ないこと、そして言葉の抽象度が高く、“言葉の関係”も掴みづらいため、難しく感じる生徒は多いです。

こうした生徒に私がまず伝えるのは、連単位で考えてみること。「連」という範囲に区切り、それらに着目することで、ヒントとなる言葉を見つけやすくなるからです。

 

傍線部1を含む連に注目してみると、傍線部1を含む文に「そこには」という指示語がありますね。

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松尾吉久

松尾吉久

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進学塾MIC代表。駿台池袋校、駿台シンガポール、LEC、MICなどの進学塾で20年間最難関クラスを担当指導。高校受験・中学受験で、開成、灘、首都圏早慶附属校に80名以上の合格者を出した実績を持つ。