【小5理科/生物】有胚乳種子と無胚乳種子の特徴は? 植物の成長に必要な条件も|中学受験のツボ[理科編]
専門家・プロ
2024年1月20日
山崎翔平
0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
- 理科以外の3教科はこちら -
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。
今回のテーマは「植物の成長」。
植物にはさまざまな役割を持つ“つくり”があるため、そのポイントをまとめて紹介します。
知識の整理に、ぜひお役立てください。
Contents
有胚乳種子と無胚乳種子
種子は“植物の始まり”ともいえるもので、「有胚乳種子」と「無胚乳種子」に分けられます。
有胚乳種子
種子のなかに、別の部分が“食べ物”を蓄えている種子
無胚乳種子
種子自体が“食べ物”を蓄えている種子
有胚乳種子の特徴
有胚乳種子の特徴は、次の4つです。
- 胚乳がある
- 栄養が豊富
- 種子のサイズが大きい
- 胚乳から栄養を吸収する
胚乳がある
有胚乳種子の大きな特徴は、胚の周りに「胚乳(はいにゅう)」が存在することです。
胚乳は、種子が発芽するまでのあいだ、胚に栄養を供給する役割を担っています。
栄養が豊富
胚乳は、種子のなかで大量の栄養を蓄えています。そのため、発芽した若い植物は、初期の成長段階で必要なエネルギーを得ることができます。
有胚乳種子は、穀物や一部の草本植物を中心に見ることができ、その栄養豊富な胚乳は人間の食料としても重要な役割を果たしています。
種子のサイズが大きい
有胚乳種子のサイズは、比較的大きめです。これは、胚乳が多くの栄養を蓄えているためです。
たとえば穀物の種子は、その大部分が胚乳で占められています。
胚乳から栄養を吸収する
発芽時、胚は胚乳から栄養を吸収し、成長を始めます。
後ほど説明する無胚乳種子とは異なり、有胚乳種子では胚乳が主要な栄養源となっているんですね。
無胚乳種子の特徴
無胚乳種子の特徴は、次の3つです。
- 子葉に栄養が蓄積されている
- 子葉が大きい
- 「最初の栄養源」として機能する
0
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます