【小4理科/化学】この水溶液は電気を通す、通さない?|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
純粋な水は、電気を通しません。しかし水溶液には、電気を通すものと通さないものがあります。
では、どの水溶液が電気を通すのでしょうか?
今回は、水溶液の「液性」の話とともに、どの水溶液が電気を通すのか? について説明します。
水溶液の「液性」
液性とは、酸性・中性・アルカリ性のこと。
水溶液は、この3つのどれかに分類できます。
酸性の水溶液には、なめると酸っぱいものが多いです。身近なものでいうと、レモン汁やお酢などがあります。
一方、アルカリ性の水溶液には、なめると苦いものが多いです。身近なものでは、セッケン水や重曹(じゅうそう)があてはまります。
酸性でもアルカリ性でもない水溶液は中性です。水や牛乳などは中性の液体ですね。
酸性・中性・アルカリ性の水溶液
中学受験の理科で出てくる代表的な水溶液を、酸性・中性・アルカリ性に分類してみます。
酸性の水溶液
酸性の水溶液としては、以下のようなものが挙げられます。
名前に「〇〇酸」とつくものが多く、覚えやすいですね。
- 塩酸
- 酢酸(さくさん)水溶液
- ホウ酸水
- 炭酸水
塩酸は、塩化水素という気体が溶けた水溶液です。強い酸性を示し、鼻につんとくるにおい(刺激臭)があります。
酢酸水溶液に含まれる酢酸は、お酢に含まれる成分です。
ホウ酸水に含まれるホウ酸は、溶解度の実験などでよく登場します。結晶が六角形の形をしていることも合わせて覚えておきましょう。
炭酸水は、二酸化炭素が水に溶けてできた水溶液です。
ここで、「炭酸水は酸性なのに、どうして酸っぱくないんだろう?」と思う子もいるかもしれません。
その理由は、簡単にいうと「酸性のなかでも弱い酸性だから」です。
実は、酸性やアルカリ性のなかでも“強い・弱い”という程度があり、そのなかでも炭酸水はかなり弱い酸性なので酸っぱく感じないのです。
中性の水溶液
中性の水溶液としては、以下のようなものが挙げられます。
- 食塩水
- 砂糖水
- アルコール水
食塩水や砂糖水は、中性の水溶液の代表的な存在です。
なお、「アルコール水=酸性」と勘違いしてしまう受験生が意外と多いので注意しましょう。
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