学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/年齢算】表や図を描きながら情報を整理しよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年3月15日 杉本啓太

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「年齢算」です。

家族の年齢に関する情報から、年齢を求める問題について解説します。

頭を整理できていることが大切

年齢算は、問題によって情報の整理の方法がいろいろあります。

線分図を使うとラクな場合もあれば、表を使うとわかりやすい場合もあります。また、お子さんによっては「式を書くだけでできるよ!」という場合も、もちろんあります。

 

「この問題は必ずこのやり方で」という絶対の解法はありません。

重要なのは、お子さん自身が「このような問題はこうやって取り組む」という形で、頭を整理できていることです。

 

今回は、「〇〇の年齢が□□の何倍となる」といった基本的な問題について、おすすめの解法を解説します。

そしてそのあと、少し特殊な「途中で家族の人数が変わる問題」についてもチャレンジしてみましょう。

基本的な年齢算(登場人物が2人の場合)

まずは、基本的な年齢算について、解法を確認していきましょう。

以下の例題を見てください。

例題1
さとこさんは10才、お母さんは36才です。お母さんの年齢がさとこさんの3倍になるのは何年後でしょう?

 

このような問題を考えるときは、最初は線分図がおすすめです。

まず、最初の年齢を表す線分図を描いてみましょう。

 

そして、問題で書かれている「お母さんの年齢がさとこさんの3倍になる」状態となるように、線を追加します。

このときのコツは、図の左端、つまり2人の線のそろっているところから、左に伸ばすように追加することです。

すると、下図のようになります。

このとき、お母さんの年齢がさとこさんの年齢の3倍になっています。

ということは、差の26才が「さとこさんの年齢×2」となるとわかりますね。

 

このことから、お母さんの年齢がさとこさんの年齢の3倍になるときのさとこさん年齢は、26÷2=13才 となります。

ですから、答えは 13-10=3年後 です。

 

最初はこのように線分図を描いて考えるのがおすすめです。

そして慣れてきたら、線分図を省略して計算してしまっても良いかもしれません。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
杉本啓太

杉本啓太

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。