将来の中学受験に役立つ「春」におすすめのお出かけ先|低学年のための中学受験レッスン#35
「三寒四温」。冬から春に移り変わってくまさに今の時期にぴったりな言葉です。
雪解けとともに人々の行動範囲も広がり、お出かけする機会もだんだん増えて来るのではないでしょうか。
せっかくですから今回は、将来の「中学受験」に向けて、少しでも役立つようなお出かけ先を3つ、ご紹介したいと思います。
今シーズン最後のチャンス。私をスキーに連れてって!
私の連載では再三話題に上がる「スキー」。
「また!?」と思われるかもしれませんが、今回もぜひオススメしておきたいです。
スキーと教育の親和性は非常に高くて、「何度転んでも起き上がる」とか「のっぴきならない事態に陥っても何とか切り抜ける方法をひねり出す」とか「教育上とても良い教訓」がスキーからたくさん学べます。
多くの私立中学校や高校で、「野球教室」とか「テニス教室」とかはやらないのに、「スキー教室」だけは毎年開催されたりしているのも、こうしたことと無関係ではないと思われます。
「でもうちは誰一人やったことないから…」そんなご家庭こそ是非スキーにお出かけください。
とにかくスキーというのは、初心者の時こそたくさんの学びがあるのです。
その学びを家族で共有できるなんて、素晴らしいとは思いませんか。
中学生になってしまうとなかなか一緒にスキーになんて行ってはくれないでしょうから、今こそチャンスです。
標高の高いスキー場ですとゴールデンウィーク近くまで営業しているところもあります。
この時期になれば、道路はほぼ雪が溶けていますので、チェーンをまく手間も必要ないことが多いはず。
ハイシーズンは終了していますので、比較的空いているところも多いです。
私のおススメスキー場は、たんばらスキーパーク。
群馬県沼田インターから30分ほどで着くというアクセスの良さ、緩斜面が多く初心者に優しいゲレンデ構成、豊富な雪量で営業期間が長いなど、春スキーの代名詞的なスキー場です。
日帰りスキーならGALA(ガーラ)湯沢スキー場がおススメですね。
新幹線の駅に直結したスキーセンターで、レンタルも温泉もなんでも揃っちゃいます。
手軽にスキーに行けるという点では、GALAほど便利なところを他に知りません。
そして「私をスキーに連れてって」と言えば、映画のロケも行われた志賀高原スキー場は外せないでしょう。
広大なゲレンデエリアとオシャレなプリンスホテル、温泉もあります。
他にもいろいろあると思いますので、ぜひ探してみてくださいね。
春にこそ天体観測しよう!
春は正直、天気も変わりやすいですし、暖かくなってきて空気中の湿度も増えて、冬に比べると天体観測には向いてないのは事実としてあります。
しかし私は敢えて「春にこそ天体観測をすべきである」と言いたいのです。それはいったいどうしてなのでしょう?
まず一年間の中で天体観測に適している季節は「冬」であることは間違いありません。
冬は比較的好天になりやすく、雲が少なくかつ湿度も低いので、星空を観察しやすいからです。
また「冬の大六角」といって、六角形の各頂点にその中央に位置するベテルギウスを合わせて7つの一等星が輝きますので、星空がとても豪華です。
しかしながら、天体観測をするためには光害を避けるために山や高原に行かねばなりません。
ただでさえ冬は寒いのに、山や高原に行ったらもっと寒いです。
道路は凍結していますのでスタッドレスタイヤは必須ですし、暗い雪道を上がっていくのは正直「命の危険」さえあります。
私自身、星空撮影の趣味があるため冬山を訪れるのですが、晴れていれば晴れていたで放射冷却のため冷え込みは一層強くなりますので、防寒をしっかりしていかないと凍死してしまうんじゃないかと感じることもしばしばです。
その点、春になると雪は溶け、寒さも幾分和らぎますので「冬の天体観測」よりはずっとハードルが下がります。
また、冬のど真ん中ですと「冬の星座」しか観測できず、夏のど真ん中ですと「夏の星座」しか観測できませんが、春だと春の星座だけでなく冬の星座や夏の星座も同時に観測できたりするので、一粒で二度三度とおいしい感じなのです。
天体観測なら「春」がおススメです。
東京近郊ですと、一番のおすすめポイントは東京都八王子市と神奈川県相模原市緑区との境界にある標高854.8mの陣馬山ですね。
東京と神奈川の県境にある陣馬山からの風景。夜景もきれいです。
山頂のすぐ下まで車で登っていけますので、そのあとは30分程度の登山で360度のパノラマが広がります。
東京の光害の影響も少なく、素敵な星空が観測できますよ。
東京からだと車で2時間くらいかかってしまいますが、山梨県の本栖湖周辺も素晴らしい星空観測ポイントです。
本栖湖と富士山。2枚目の写真の左手に、オリオン座が見えています。
本栖湖展望公園からは「千円札の富士山」でおなじみの湖畔の後ろに富士を臨める絶好のスポットで、湖と富士山と星空のコラボレーションはまさに絶景。
恋人と訪れる人も少なくない、ロマンチックなスポットです。
ただし、春とは言え夜はとても冷え込みますし、山に行くわけですから絶対に軽装ではいかないでください。
しっかりと着込んで、星空を楽しむようにしてくださいね。
時間がない時はすぐ近くの公園をお散歩するのも良し
お出かけしたいけれどママやパパのお仕事が忙しくて遠出できなーい、という皆さんに朗報です!
正直そんなに遠くにお出かけしなくても、学びのチャンスはそこら中にあふれているものです。
まずは家の近くの公園や遊歩道や多摩川の土手などに出かけてみてください。
アブラナの黄色い花がたくさん咲いていたり、オオイヌノフグリの青くてかわいい小さな花を見つけたり、スミレやシロツメクサ、レンゲソウ、タンポポ、チューリップ、スイセンなど、実に様々な花を見つけることができるでしょう。
植物図鑑を片手に、親子で花探しなんてなかなか素敵です。
植物だけではなく、昆虫も春になって一斉に活動を開始します。
歯の裏などでじっと春の到来を待っていたナナホシテントウやミツバチ、さなぎで冬越しをして春に羽化したモンシロチョウやアゲハチョウなど、数多くの昆虫が一陽来福を喜んでいます。
成虫だけではありません。
卵のかたちで越冬したカマキリやトノサマバッタがふ化して幼虫が活動を始めるのもこの季節。
バッタやカマキリは不完全変態と言ってさなぎの時期がないので、幼虫と成虫のかたちがとても良く似ています。
一度実際に見ておくと強烈に印象に残りますので、是非バッタやカマキリの幼虫探しをしてみてください!
せっかくだから家の近所の公園でなく、ちょっとだけ遠出したいという人には、昭和記念公園なんてどうでしょう。
中央線立川駅から徒歩で行けますし、お花畑もあります。ドッグランやサイクリングコースもあって、一日いても楽しみつくせません。
ちょっとだけ足を伸ばして武蔵丘陵森林公園はいかがでしょう。
サイクリングコースはノンストップで行っても1時間かかりますし、本格的なアスレチックコースもあります。
一日遊ぶにはもってこいの公園ですね。
ちょっと遠いですがひたち海浜公園なんてのもいいですよね。
春はスイセン、チューリップ、ネモフィラが楽しめます。
面積も東京ディズニーランド7個分!
国営公園としては全国3位を誇ります。
ちなみに森林公園は全国4位、昭和記念公園は全国5位です。
関東にも大きな公園が結構ありますね!
まとめ
お出かけシリーズも秋からはじまって3回目。
繰り返しになりますが、目的はお出かけを通して子どもの心に「好奇心の種をまく」こと。
お勉強感は出さなくていいし、お勉強っぽいことを自然に話題にしてみても、子どもはすぐに忘れてしまうかもしれません。
でも、それでいいんです。
後々、中学受験できちんとした知識は習いますから。
そのとき、「見たことがある」「行ったことがある」と脳のなかで体験と知識が繋がります。
そういう知識は、定着が違います。
塾通いが本格的にはじまってしまうと、子どもと一緒のお出かけはどんどん難しくなるもの。
ぜひ今のうちにチャレンジしてみてくださいね。
過去のお出かけ記事も参考までにぜひどうぞ!
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※記事の内容は執筆時点のものです
とじる
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