学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】因果関係を押さえよう|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2024年4月15日 住岡大輔

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは。
NPS成田予備校の住岡です。

今回は「文章の構造」に注目しつつ、そのなかでも説明文によく出てくる「因果関係」について解説します。

文章構造を把握すると、文章のどこにどんな話が書いてあるのか理解できたり、問題を解くうえでどこを根拠にするか? ということが明確になったりと、いくつものメリットが手に入ります。

そして因果関係がわかると、本文に書かれている内容をさらにすっきりと理解しやすくなりますよ

それではいきましょう!

因果関係とは?

そもそも因果関係とは何か? ということから説明しますね。

因果関係とは「原因と結果のつながり」のことです。

こう言われてもイメージしづらいかと思うので、以下の例をもとに解説します。

今日は雨が降った。
だから、運動会が中止になった。

 

この例の場合、「だから」があることで因果関係を示せています。

「だから」の前……運動会が中止になった理由・原因
「だから」の後……“運動会が中止になった”という結論・結果

 

このように、原因と結果がセットになっているつながりのことを因果関係と言います。

 

同様に、次の文章も因果関係になっています。

運動会が中止になった。
なぜなら、雨が降ったからだ。

 

この例文では、「なぜなら」の前が結果・結論、「なぜなら」の後が原因・理由です。

使われる接続語によって因果関係のつながり方が変わることに注意しましょう。

因果関係を見つけた後にしたいこと

因果関係を示す部分を見つけたら、メモを取ったり、本文に印をつけたりしましょう

以下のように「記号」をつけるのも良い方法ですね。

雨が降った。
だから、運動会が中止になった。

 

文章によっては段落同士が因果関係になっていることもありますが、その場合、欄外などに「原因」や「結果」とメモしておくと良いでしょう。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
住岡大輔

住岡大輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。