学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/地理】苦手意識は夏休みで克服しよう! 夏期講習までに決めておきたい2つのこと|中学受験のツボ[社会編]

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2024年6月05日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

塾の進級が2月にあってから、春期講習、学校での進級、GWと、あっという間の4か月でしたね。

この4か月で新学年の学習ペースに慣れ、学習習慣が確立した子は、ここから夏期講習終了までの3か月のあいだに、まずは地理分野の完成に集中しましょう。

 

一方で、途中から学習を始めた子や、学習がうまくはかどらず、地理に苦手意識をもってしまった子はいませんか?

苦手意識をもってしまった場合には、現在の学習習慣の確立を目指しつつ、「残りは夏休みで挽回するぞ」という意気込みをもってほしいですね。

 

そこで今回は、地理に対する苦手意識を払拭したい5年生に向けて、夏に向けてそろそろ決めておきたいことをお伝えします。

夏期講習までに決めておきたいこと

夏休みを使って地理の苦手をなくすためにも、夏期講習までに次のふたつを決めておきましょう。

  • 優先的に勉強する内容
  • 勉強に使える時間

 

優先的に勉強する内容

下記の学習項目は優先度が高いので、夏休みの勉強計画にぜひ盛り込みたいですね。

  • 都道府県名と形、庁所在都市名、政令指定都市名
  • 一問一答型の基本知識

 

都道府県名と形、庁所在都市名、政令指定都市名

都道府県の知識については、“九九”と同じレベルで身についているでしょうか?

地理が苦手な子は都道府県をおざなりにしている一方で、得意な子は知識をしっかりと固めているものです。

短時間で構わないので、毎回、準備運動代わりとして「5分確認」を学習計画に盛り込みましょう。

白地図帳の該当ページや、スマホアプリの利用・併用もおすすめです。

一問一答型の基本知識

一問一答型で学べる基本知識も、優先度が高い学習項目のひとつです。

基本的には、塾で5年前期に使用したテキストの「まとめの回」を利用しましょう。通常は全部で4回ほどあるはずです。市販のテキストを新しく買う必要はありません。

 

一問一答型の利点は、苦手を発見したらすぐに苦手単元に戻れることです。

「解く → まるつけ → 直し」が基本的な進め方ですが、地名・地形については、必ずテキストの地図でその都度確認するようにしてください

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。