学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】要旨を理解・説明するためのポイント|中学受験のツボ[国語編]

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2024年6月19日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

突然ですが、お子さんは、読んでいる文章がどんな文章だったかを説明できるでしょうか?

説明できるのであれば、どこまで詳しく説明できますか?
あるいは、どこまで簡潔に説明できますか?

説明できないのであれば、どういうところで躓(つまづ)きますか?

今回は、文章を説明できることがどんな意味を持つのか、そして説明できるようにするために取り組みたいことをお伝えします

それではいきましょう!

文章を説明できるメリット

文章を読んでいない人でも、説明を聞いたうえで、その場面を正しく想像できれば「文章を説明できた」と言えます。

では、その説明が何の意味を持つのでしょうか?

 

それは、意識の言語化です。

 

文章をなんとなく読んでいただけでは、説明はできませんよね。

しかし、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」「どうした」などを把握しながら読んでいれば、文章の構造や、登場人物の関係性、登場人物や筆者の主張などについて理解できます

これらの理解は、中学受験の問題を解くうえでも非常に重要です。なぜなら「筆者の主張は何か」「このときの人物の気持ちはどういったものか」といった問題は頻出だからですね。

 

問題を解くために必要な情報を入手し、整理するためにも、文章がどんな文章であったか、つまり「要旨を理解できる力・説明できる力」はぜひ身につけておきましょう。

 

要旨を理解するために取り組みたいこと

要旨を理解するために、どのようなことをすれば良いのでしょうか?

それは文章の簡略化、すなわち「要約」です。

 

要約をするためには、以下のようなことを明らかにしましょう。

  • いつ
  • どこで
  • だれが
  • なぜ
  • なにを
  • どのように
  • なにする(した)

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。