【小6理科/化学】塩素ってどんな物質? ―― ひとつのことを調べてみよう(化学編)|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、伊丹(いたみ)です。
みなさんは、塩素がどのようなものかわかりますか?
「プールの消毒」を思い浮かべた人もいるかもしれませんし、塩化ナトリウム(食塩)や、塩化水素(この水溶液が塩酸)を思い浮かべた人もいるかもしれません。
ここで、落ち着いて考えてみましょう。
プールの塩素は鼻をつくような刺激臭がありますが、塩化ナトリウム(食塩)からはそのようなにおいがありません。
こうして見てみると、共通しているところがあまりないように思えます。
今回は「元素」という中学レベルの難しい話も入りますが、塩素についての本質的な話をします。
「ひとつのことを徹底的に調べる」ことの大切さと、その楽しさも知ってもらえたら嬉しいです。
Contents
塩素とは?
問題
塩素ってどんな物質?
塩素は「元素」のひとつです。
すべての物質は「原子」という細かい粒でできています。この原子は約100種類くらいあり、そのなかのひとつが塩素なのです。
ほかの原子の種類としては酸素や鉄などがあり、このような原子の種類を「元素」といいます。
ちなみに、元素を規則正しく並べたものが「元素周期表」といわれるものです。
左上の水素から始まっていて、元素記号と言われるいろいろな記号が並んでいる表を見たことがある人も多いでしょう。
塩素という言葉が指すものは、もうひとつあります。
それは、塩素の原子がふたつくっついたもの、つまり普通の環境では気体として存在する「物質としての塩素」です。
次のような特徴を持つのは、気体の「物質としての塩素」なんですね。
- 刺激臭がある
- (実は)黄緑色をしている
- 脱色作用がある
このように塩素とは、原子の種類でもあり、物質名(主に気体で存在する)でもあるのです。
解答例
- 子の種類の名前
- 塩素の原子がくっついてできた気体
塩素の特徴
問題
塩素の特徴は?
塩素には「原子としての塩素」の特徴と、「物質としての塩素」の特徴があります。
まず、物質としての特徴は以下のとおりです。
- 刺激臭がある
- 黄緑色をしている
- 脱色作用がある
原子としての塩素に関しては、「モノと結びつこうとする力が強い」という特徴が挙げられます。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます