学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/生物】植物分野の総まとめ[4]花と実のつくりとはたらき|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2024年7月27日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは!
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

植物分野の総まとめ」4回目の今回は、「花と実」に焦点をあててお話しします。

>> 第1回目(植物の分類)はこちら
>> 第2回目(植物の芽生えと成長)はこちら
>> 第3回目(根・茎・葉のつくりとはたらき)はこちら

花の基本構造と役割

まずは、花の基本構造と役割について見ていきましょう。

花の基本構造

花は植物が子孫を増やすための大切な部分で、次の4つから成り立っています。

  • 花びら
  • がく
  • おしべ
  • めしべ

 

代表的な花を例に、それぞれの特徴を紹介します。

サクラ
・花びらが5枚あり、春にピンク色の花を咲かせる
・おしべがたくさんある。胚珠は1個

アブラナ
・黄色い花びらが4枚、おしべは6本
・胚珠がたくさんある

エンドウ
・白い花。花びらが5枚、おしべは10本
・胚珠はいくつかある

タンポポ
・黄色い花びらが5枚つながっている合弁花(ごうべんか)
・おしべは5本、胚珠は1個

ヘチマ
・5枚の花びらが合わさっている合弁花
・おしべは5本、胚珠はたくさんある

アサガオ
・5枚の花びらが合わさっている合弁花
・おしべは5本、胚珠は6個

イネ
・葉脈が平行に並んでいる
・おしべは6本、胚珠は1個

 

花の役割

花のもっとも大切な役割は、次の世代の植物をつくることです。

花には「おしべ」と「めしべ」があり、受粉することで実をつけることができます。

このとき花粉がめしべの柱頭につくことで受粉し、花粉の核と胚珠の核がひとつになって受精をします

 

アサガオ・エンドウ・イネなどはひとつの花のなかで受粉し、受精します。このことを「自家受粉(じかじゅふん)」といいます。

一方、多くの植物は自家受粉ではなく、ほかの株の花で受粉して受精します。このことを「他家受粉(たかじゅふん)」といいます。

他家受粉のメリットは、環境の変化や病気に強い子孫を残せることです。

 

実と種子の役割

続いて、実や種子の役割について解説します。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。