学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/学習のポイント】歴史の勉強が始まるまえに知っておきたい3つの知識|中学受験のツボ[社会編]

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2024年8月02日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

中学受験を目指す小5の子のなかには、夏休みごろから歴史の学習が始まる子も多いでしょう。

せっかく歴史の学習をするのであれば、お子さんが“歴史を勉強する意味”を意識できると歴史がより好きになり、学習のモチベーションにもつながります。

 

歴史は、「過去のできごとの理解」と「現在と未来の関連性の発見」をすることで、わたしたちがどこから来たのか、そしてわたしたちがどこへ向かっているのか、を理解する手助けをしてくれます。

“歴史を勉強する意味”をお子さんが質問することがあれば、「あなたの明るい未来のために必要だからだよ」と言ってあげてくださいね。

 

今回は、これから歴史を学び始める小5の子が知っておきたい3つの知識をお伝えします。

1、時代名

歴史を勉強するときは、それぞれの時代のしくみやできごとが、現在の日本の文化・政治・経済にどのような影響を与えたか? を理解することがポイントです。

そのためにも、まずは「時代名」を丸暗記してしまうことが大切です。そのうえで頭の中に“時代ごとの箱”をつくり、知識を整理しやすくすると良いでしょう。

 

日本の歴史は、次の時代にざっくりと分けられます。

旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土・桃山時代、江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、令和時代(現在)

 

時代名を覚えやすいように、ちょっとした分類方法を紹介しますね。

◆その時代の代表的な道具・建造物
旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代

◆政治の中心地の名前
飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土・桃山時代、江戸時代

◆天皇ごとの名前(あらたな天皇の即位によって時代名が変わる)
明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、令和時代

 

2、基本的な年表

歴史の全体像を理解するためにも、まずは日本の主要な歴史的出来事の「年表」も把握しておきたいですね。

年表に関しては、次の3つの数字が使われることも知っておきましょう。

  • 年号(西暦)
  • 元号(和暦)
  • 世紀

 

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。