学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/検算のコツ】修正力を身につけよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年11月16日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは、検算

計算間違いはすぐに直せるものもありますが、不注意などで起こる間違いについてはすぐに改善するのが難しい場合もあります。

こうしたときは「計算間違いをしない」のではなく、「計算間違いをするかもしれないけれど、間違いに気づける」ようにすると良いでしょう。

おすすめの検算方法

テストで計算間違いによる失点をあまりしない子の様子を近くで見ていると、答えを書いたあとに「あっ、これは違う」と、自分自身で気づく“修正力”が優れていることがわかります。

そこで、こうした“修正力”を鍛えるうえでおすすめの検算方法を3つ紹介します。まずは日々の計算トレーニングなどで試してみたあと、テストでも活用してみてください。

1、あえて1回目と違う方法で計算する

次の例題を見てください。

8×3.14+9×3.14+4×3.14=?

この問題を解くとき、多くの人は以下のように計算すると思います。

(8+9+4)×3.14=21×3.14=65.94

そしてこの問題を検算するとき、私であれば次のように計算します。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。