【小6社会/外交史】中国との外交の歴史(古代~室町時代)|中学受験のツボ[社会編]
5年生までは時代ごとに全体像を学んできた歴史ですが、6年生の前期からは「政治・外交史」などのような分野別にさまざまな時代を見ていきます。
今回は、「中国との外交の歴史」についてお伝えします。
古代から江戸時代あたりまでの日本の外交史を見るときに欠かせない国が、中国です。中国との外交の歴史を学ぶにあたって、「中華思想」という考え方を知っておくと、理解しやすくなります。
「中華思想」を理解する
「中華思想」とは、「中国が文明の中心、政治的文化的な中心、つまり“華”である」という考え方です。
この考え方では、「中国以外の周辺の地域は、遠くなればなるほど、中国の文明が届かない野蛮なところ」とされたのです。
ですから、「中華思想」によると、中国以外の国々は、朝鮮半島も日本も「夷狄(いてき)」という扱いです。つまり、野蛮な異民族であると考えられていたのです。
このような「中華思想」という世界観は、中国だけでなく東アジアでは、広く共有されていました。
入試に出やすいかといわれたら「?」がつきますし、少し遠まわりになってしまいますが、こうした予備知識をもっておくと、外交の歴史の見通しがすっきりします。
なぜ日本人に受け入れられたのか
では、なぜ「中華思想」は日本人に受け入れられていたのでしょうか?
それは、中国や朝鮮半島からさまざまなものが伝わったからです。
お子さんに質問してみてください。
「中国や朝鮮半島から日本に伝わったものってどんなものがある?」と。
いろいろありますよね。
稲作、金属器、文字、仏教、儒教、などなど。
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