学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/平面図形】角度は「図形とにらめっこ」で克服しよう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年8月08日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

みなさんこんにちは。髭之教育会代表の有賀隆夫です。

今日は角度についてお話しします。

角度は図形のすぐそばで計算しよう

受験算数で最初に学ぶ本格的な平面図形が「角度」です。

ここで苦戦する子が案外多いんですよね。なぜなのでしょうか。

理由は「角度の問題=答えを計算して出すもの」と思い込んでしまって、平面図形の本質である「図形を見ること」をおざなりにしてしまうからです。

プリント学習ではない場合、ふつうはテキストを読んで、ノートに式や図を書いて問題を解きます。このとき、目線はテキストの問題を離れて、ノートに移っています。

物の数量や値段など、「言葉」で理解するものなら、頭の中に残した情報だけで式にしていくことができますが、子供にとって新しい世界の「平面図形」は、そう簡単ではありません。つねに図形を見ながらでなければ、出した数字が何なのかわからなくなります。

さらに、出した数字を図に書きこむことも忘れてしまい、子供お得意の「何となくたしたり、ひいたり」をはじめます。

そうならないために、角度が苦手な子がノートを前に手が止まっていたら、まずは「図形とにらめっこ」させるようにしましょう。

そして、テキストに書き込みながら解かせてみてください。「頭」と「手」に「目」の情報が追加されて、解ける問題が必ず増えるでしょう。

角度は「どれだけ開いているか」を表すの単位

上の図のように角度について、わざとズルい書き方をして、次のような聞き方してみましょう。

「図1は、AとBの角どっちが大きい?」

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。