学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/周期算】周期算は「チーム探し」。余りが出たぶんは絵を書いてしまおう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年8月18日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀隆夫です。今日は周期算についてお話しします。

周期算は今後さまざまな単元の応用問題として使うので、ぜひ4年生のうちに理解させておいてください。

1. まずは1チームのメンバーをみつける

では、実際の問題を使って説明します。

問題:

○○×△×○○○×△×○○○×△×……

上の図のように、あるきまりにしたがって、○×△の3種類の記号が並んでいます。次の問いに答えなさい。

(1)50番目の記号は何になりますか。
(2)50番目までに○は何個ありますか。
(3)最初に×が合計で15個になるのは記号が全部で何個並んだ時ですか。

周期算のスタートは「規則の発見」です。これは受験算数というよりもパズルに近いものです。

どんな規則を持って並んでいるかを見つける時の最大の敵は、「パッと見の思い込み」です。

上の問題の記号を子どもに区切らせてみてください。

○○×△× ○○○×△× ○○○×△× ……

この失敗をやる子、多いんですよね。

周期が「同じことの繰りかえし」という意識が低いと、「なんとなく似てる形」を探した結果、最後の×△×ばかりに目がいってしまうのでしょう。

これでは、最初の周期と次の周期は違うものになってしまいますね。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。