学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/国語力アップ】詩の解き方 ―鑑賞文―|中学受験のツボ[国語編]

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2022年8月29日 松尾吉久

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 国語編 松尾吉久先生、住岡大輔先生、茂山起龍先生が担当します。
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算数理科社会

こんにちは、松尾です。

前回に引き続き、中学受験の国語で高得点をとるために必要な「解く力」についてお伝えしたいと思います。「解く力」を身につけるために重要なのは「客観的に問題を解くこと」です。

小学6年生のお子さんの「客観的に問題を解く力」をさらに高度なものにするためにおすすめなのが「詩」です。なぜなら、詩の問題で高得点をとるためには、客観的に問題を解く力を高める必要があるからです。

そこで、詩の鑑賞文に関する問題を使って、ポイントをお話ししていきます。

「詩」とは何か

詩は、作者の感動などを少ない言葉のなかに圧縮する形で表現した文学作品のことです。詩の情景を思い描き、その情景にこめられた作者の心情・感動を、圧縮された言葉から読み取ることが詩の読解のポイントです。そのためには、「行間を読む力」と「知識」が求められます。

「行間を読む力」とは、文章中に言葉で直接表現されていない作者の心情・感動を読み取る力のことです。

そして、客観的に行間を読むためには「知識」が必要です。ここで言う「知識」は、語彙力だけでなく、表現に関する知識である表現技法も含まれます。

注意すべき表現技法

詩の表現技法として学ぶものは6つほどありますが、今回はそのなかでも特に「行間を読む」ために必要な2つの表現技法を確認します。それが比喩擬人法です。

・比喩
あるものを別のものにたとえて表現すること。具体的に想像させる効果がある。作者の心情や考えが表現されることが多い。

・擬人法
人ではないものを人のように表現すること。生き生きとした感じや存在感をもたせる。親しみを感じさせる効果もある。

詩の主題に関する問題の解き方

比喩がヒントになる問題

まずは、比喩がヒントになる問題を見ていきましょう。

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松尾吉久

松尾吉久

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進学塾MIC代表。駿台池袋校、駿台シンガポール、LEC、MICなどの進学塾で20年間最難関クラスを担当指導。高校受験・中学受験で、開成、灘、首都圏早慶附属校に80名以上の合格者を出した実績を持つ。